子どもを出産して10日目に、はじめて乳腺炎になった時の話です。
当時夫は一週間の出張で不在だった為、遠方から手伝いにきてくれていた実母のサポートを頼りに、毎日慣れない育児をなんとかこなすような日々でした。
産院を退院してからまだ5日目の出来事で、とても辛く、焦りました。
もしあの時実母がいなかったら…
助産師さんとの出会いがなかったら…と思うと怖いです。
今はもう子どもの年齢も1歳を過ぎ、無事に卒乳していますが、
思い返すと、いつもどこかで誰かに助けられて、
支えてもらって今日まできているんだな~と思うようなことばかりです。
夜に襲ってきた悪寒と高熱。
その日は昼過ぎから倦怠感と、関節痛がありました。
「新生児は1日のほとんどは眠って過ごす」とどこかで聞いた言葉とは真逆で、
1日のほとんどを授乳、おむつ替え、だっこで過ごすような日々だったため
なかなか自分の体調を気にしている暇がありませんでした。
しかし夜になると日中の症状が悪化し、悪寒と39度近い熱がプラスされ、
流行期前ではありましたが、もしかしてインフルエンザ!?と思い焦りました。
この時点で乳腺炎だとは全く思っていませんでした。
なぜなら当時の私には
胸がカチコチに硬くなったり痛くなって、母乳がつまって出てこなくなる事=乳腺炎。
という誤解があったからです。
もちろんそういった症状もあるのですが、それだけではないのです。
私は胸は多少張るものの、痛みもなく、母乳の詰まりもなかったので、乳腺炎と気づくまで時間がかかりました。
風邪やインフルエンザでもなく乳腺炎と気づかされた電話
頻回授乳による寝不足と突然の高熱、悪寒、関節痛で疲れきってしまい、
携帯をさわって症状について調べる気力もなく、子供が寝ている間に一緒に横になって休むことしかできませんでした。
その間に実母が私の症状について調べていてくれました。
そして、産後まもなく、高熱が出るってことは
乳腺炎の可能性もあるみたいだよと教えてくれました。
念のため鏡で確認してみると…
なんと胸が赤く腫れているような感じになっていました。
そして赤い部分を触ると熱くなっていました。
その時はもう深夜0時頃で、授乳は薄暗い部屋で行っていたこともあり、
改めて鏡で確認するまで、自分の胸をよく見ていなかったのです。
カチコチに腫れることもなく、痛みもない、母乳の詰まりもないという感覚だけで
乳腺炎ではないと思い込んでいたので、赤く腫れているのを見てびっくりしました。
赤く腫れているということは乳腺炎…?
しかし痛みは無いので、どちらかというと高熱・悪寒・関節痛の方が辛く…
これも全て本当に乳腺炎の症状なのか?
もしかすると同時に風邪もひいているのかも?
と、まだ乳腺炎について半信半疑の状態でした。
産院に母乳外来はあったのですが、受付は週に一回、残念ながら緊急の対応もしておらず、、
入院中、先輩ママから教えてもらったおすすすめの母乳相談室を思い出し、調べてみました。
ホームページを見ると夜間でも対応してくれる電話相談の番号が書いてありました。
深夜0時を過ぎていたので、迷惑かと少し躊躇しましたが、
実母の後押しもあり電話をかけてみました。
すぐ助産師さんが電話に出てくれて、話を聞いてもらうことができました。
悪寒や関節痛、発熱があること、痛みは無いが多少の張りと赤みが胸にあることを伝えたところ、
「それはおそらく乳腺炎です。」と言われました。
電話で助産師さんに教えてもらった対処法について
そのまま電話で、以下のような対処法を教えていただきました。
そして「心配なので明日の午前中に伺いましょうか?」
と言って頂き、診てもらうことになりました。
夜間の電話にもかかわらず快く、丁寧に対応してくださった助産師さんには本当に感謝しています。
しかも、次の日に診てもらえることにとても安心しました。
その日は教えてもらった通りのことをやって寝ました。
助産師さんの訪問
翌日、対処法の効果もあってか悪寒はなくなり熱も37度台まで落ち着きました。
しかし胸の赤みは残っていました。
午前中に助産師さんが訪問してくれて、症状を確認後、マッサージをしてもらいました。
電話で言われたとおり、詰まりはないけれど母乳がどんどん生成されていて、
うっ滞していることが今回の乳腺炎の原因だったようです。
頻回授乳は行っていましたが、どんどん生成量が増える母乳をうまく消費できていなかったようです。これは慣れない育児を始めたばかりの頃に気づくのは難しいと思いました。
とはいえ入院中、産院の助産師さんに教えてもらった「最初は胸は張るものだから」という言葉を「産後1ヶ月程度はこれくらい張るものなんだろう」と自分の脳内でいつの間にか変換し、多少の張りを気にせず過ごしていたのはいけなかったなあと反省しました。
そしてマッサージの後、軽くなった胸に驚きました。
「とっても楽…!本来これくらい軽くて張りもなかったよなあ…」と、やっと通常の状態を思い出せたような感じでした。
最後に実際の授乳を見てもらってアドバイスをもらいました。
入院中に産院の助産師さんから教えてもらったこと以外にも、丁寧に色々と教えてくれてとても勉強になりました。
また、訪問日前日に教えてもらった薬の服用については、葛根湯とイブプロフェンを胸の赤みがなくなるまで続けるようにと言われました。
夜間の電話対応、そして翌日すぐに自宅に来てくれて、はじめての乳腺炎から救ってくれた助産師さんは、私にとって救世主の女神様といっても過言ではありません。
ですが授乳については、知れば知るほど難しく感じてしまい、これからの授乳生活が少しだけ不安になりました。
頻回授乳や食事制限を厳しく守ろうとすると、自分のストレスになる気がしたので、
今回助産師さんに教えてもらったこと以外にも、本を買って母乳育児について勉強して、
自分にあった方法を模索する生活が続きました。
特に、この本は母乳育児についてわかりやすく記載してあり学びも多かったです。
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その後、乳腺炎予防のために気をつけたこと
最初はまた乳腺炎を繰り返したら…という恐怖もありましたが、
助産師さんに教えていただいた事や、読んだ本などを参考に、
自分が無理なくできそうなことを実行しました。
私が気をつけていたことは以下のようなことです。
以上のように気をつけることは気をつけながら、休める時はしっかり休む!食べたいものは我慢しすぎない!とゆる~く過ごすようにしていました。
とにかく気をつけるようにしたのは自分の胸の変化を意識することです。
熱っぽさや張りを感じたらすぐ冷えピタ!授乳!ということだけは徹底して過ごしました。
その後は乳腺炎を再発することもなく、授乳に慣れてきた頃には離乳食が始まり、いつの間にか1歳を過ぎ卒乳しました。
授乳生活は乳腺炎をはじめ、色々大変なことも多かったですが、
終わってみればあっという間でした。
授乳に関する思い出は多いので、今回は書ききれなかった、助産師さんに教えてもらった授乳方法や、大変だったこと、卒乳について等、また今後も授乳関連の話を書きたいと思っています。
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